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湯シャンのやり方と注意点!美容師的にはアリ?ナシ?

2023年1月17日

湯シャン

毎日シャンプーを使っていますか?

ずっと同じものを使っているけど最近かゆみが気になる

シャンプーを一度やめたけど、べたつきがイヤで湯シャンは続かなかった・・・

シャンプーを使わず、お湯で洗う「湯シャン」というスタイルをちらほら耳にすることがあります。
テレビや本で取り上げられていることもあり、挑戦する方も多いです。
湯シャンの大きな目的はシャンプーに含まれている成分の刺激から 頭皮や髪を守ることです。

シャンプーは場合によって、洗浄成分である界面活性剤の刺激が原因で頭皮が乾燥してしまったり、脂を除去しすぎたことで、皮脂が必要以上に分泌されます。
皮脂はべたつきや炎症のもとになってしまうので、適度な分泌量を保つことは頭皮環境にってとても重要です。

そこでシャンプーを使わずに洗おうというのが湯シャンです。
オーガニック志向が強くなってきたこともあり化学成分を減らすという意図もあります。

しかし、毎日のシャンプーが当たり前の現代人にとって、お湯だけで洗うというのはハードルが高い為、実際断念した方も多く、トラブルなどの原因にもなりかねないのも事実です。

この記事は美容師として、敏感肌として湯シャンも試してきた筆者が湯シャンの正しいやり方と注意点を感想も交えて解説していきます。
お肌が敏感な方、どうしてもシャンプーが合わないと感じる方にとっては一つの選択肢になりますので、是非一度確認してみてください。

頭皮も肌の一部、スキンケアと同じようにコンディションに合わせてシャンプーの仕方も見直すことは、健やかな生活には欠かせません。
合うシャンプーが見つからない方、頭皮のコンディションをもっと良くしていきたい方必見です。

【結論】湯シャンはアリ

シャワーヘッド

個人的にはアリです。
ただし、様子を見ながら続けていくというのが前提条件です。

特にシャンプーに不満がある人には良い選択肢だと言えます。
シャンプーのたくさんの成分の中で、どれが自分に合わないかを断定するのはほとんど不可能です。
極力シンプルな配合のシャンプーをオススメしますが、原因をはっきりさせて避けるのは難しいでしょう。

生活環境やほかの要因もあるので、一度良いと感じたものがいずれ合わないと感じるようになることも多々あります。
そんな中でもし、水だけで済むのであればとても助かりますよね。
シャンプーの回数を減らすことが出来るだけでも頭皮の負担が減っていると考えらえれると思います。

一方、美容師としても、お客様によってはお伝えすることもありますが全員にオススメというわけではありません

  • スタイリング剤を落としにくい
  • カラーリングの後はシャンプーしたほうが良い場合もある(かゆみが出やすい人等)
  • 美容室のケア商品にはシャンプーと連動したものもある

といった理由があります。
自分にとっての優先順位と照らし合わせて試してみてください。

湯シャンのメリット

まずはメリットを紹介します。
何を重視して湯シャンを選ぶかというのは重要です。

頭皮環境

まずは頭皮環境についてです。
やはりお湯だけで清潔な状態に保てると、化学成分を使わない分刺激から頭皮を守ることが出来ます。
これが湯シャンの最大のメリットといえるでしょう。

コスト

シャンプーを使わない(使う回数が減る)ので、お湯だけで済むというのはかなりコスト面ではメリットがあります。

洗う工程でも水を使うので水道代はかかりますが、普段高級なシャンプーを使っている方は特に金銭面で浮くのではないでしょうか。
朝と夜2回湯シャンしないと脂が気になるという方でも、減らしていくことが出来れば、長期的にはかなりコストが抑えられます。
湯シャンでは、ブラシの使用をオススメしていますが千円前後で数年は使用できます。

シャンプーも使う頻度や量が減るので、防腐剤不使用の商品は特に保存に気を付けてください。

時間

時間のメリットは大きくありません。
特に始めたてはしっかりお湯で流す時間が必要なので、むしろ時間がかかる方もいらっしゃいます。
気にならなくなってきたり、皮脂の分泌が安定してくると、慣れもあって流す時間も短くなってくるでしょう。

高い洗浄力のシャンプーで洗っていると、一度シャンプーしないとかなりべたつきを感じますが、湯シャンを継続していると、一度シャンプーできなくても気になりにくいです。コスト同様、長期的に考えるとメリットが増していくと考えられますね。

湯シャンのやり方

ここからは具体的なやり方をお伝えします。
間違ったやり方で断念する前にしっかりと確認し、その上で自分に合った方法で続けていくことが大切です。

準備

お湯は40度がオススメです。
温度が高いほど皮脂を落とす力は強くなります。

シャンプーを使う場合は38、39度が理想ですが、湯シャンでは、少し高くしておくのが良いでしょう。
それでも乾燥を感じる場合や、温度を下げても問題なさそうであれば、下げていけるとより良いです。
せっかくシャンプーを使わないのに、高い温度で、刺激を与えてしまったり、逆に皮脂を分泌してしまったりではメリットがなくなってしまいます。
出来るだけ低刺激を心がけて、皮脂の分泌をコントロールしていきましょう。
もう一つ準備してくのは、ブラシです。
濡れても問題のなく、頭皮を出来るだけ傷つけないブラシを用意します。例も挙げておきます。

手順

  1. お湯で3分流す
  2. ブラシを通す
  3. 指の腹で全体を揉む
  4. お湯で3分流す

まずはしっかりお湯で流します。3分ほど流して、ある程度髪と頭皮の汚れを取ります。
次にシャワーで流しながら、ブラシを頭皮にやさしく通します。

頭皮は傷つきやすいので優しく通しましょう
前からと後ろから何線かに分けて通していきます。髪が絡まって通せない時は流れを気にせずポイントでブラシを通しましょう。

湯シャンのやり方

かゆいところがあっても強く当ててはいけません

前からと後ろからで往復出来たら、頭皮を指の腹で揉んでいきます。
この時も爪で掻いたりせずに、指の腹で擦る程度に抑えましょう。

頭皮の汚れを浮かせられたら、また3分ほど流していきましょう。
浮かした汚れをしっかり流すように洗って終了です。

湯シャンの注意点

頭を抱える

湯シャンにはいくつかの注意点があります。
生活環境や、皮脂の量、今までのシャンプーの種類等によって個人差がとても大きいので、しっかりと様子を見ることが大切です。
異常を感じたら、すぐにやめることや皮膚科も検討しましょう。

皮脂に量に気をつけて

かゆみや赤み、吹き出物などの頭皮のトラブルは、ターンオーバーの乱れ(皮脂のバランスが崩れている)ことが原因です。
刺激のある成分や高い洗浄力が頭皮を乾燥させたり、そこで、頭皮が逆に脂を出し過ぎてしまうというのはお顔のトラブルと同じです。

肌はある程度皮脂に合わせて、分泌を行っているので、高い洗浄力で洗い続けていると皮脂の分泌も比例して活発になっていきます。
そのため、大幅は洗浄力の差はトラブルの原因となり、湯シャンの場合も高い洗浄力のシャンプーで毎日洗っていた人が、お湯だけに変えると、皮脂分泌は活発なまま洗浄力だけが急激に下がるので、べたつきや炎症といった問題にぶつかります。

最初は1日おき等調整しながら、取り入れましょう。

また皮脂は雑菌のエサになり、繁殖しやすいので高温多湿の状態を避けましょう。
すぐにドライヤーで乾かしてください。

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炎症に気をつけて

急激な変化があると皮脂のコントロールが上手くできずに、炎症を起こすことも考えられます。
乾燥でかゆみが出たり、ニキビなどは頭皮にもできます。
中でも脂漏性皮膚炎は注意しなければなりません。

かゆみやフケなど、様子を見ながら、自分に合ったペースで行いましょう。

脂漏性皮膚炎とは

皮脂の分泌が原因の皮膚炎。慢性化もしやすく、赤みやかゆみ、ふけといった症状を伴う。
抗真菌薬で対処する必要があるので可能性を感じたら皮膚科へ。

ニオイに気を付けて

頭皮は髪でムレる上に洗いにくいので、ニオイやすいです。
男性の方が皮脂は多いのですが、女性の方が頭皮を洗いにくいことから、女性の方がニオイやすいとも言われています。

PR TIMES より引用

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000028928.html

ある程度のニオイは避けられないですが、湯シャンで周りに迷惑がかからないようには注意しておきましょう。
指で頭皮をこすって確認できるので、それを基準にシャンプーするのも良いですね。
皮脂を減らしたり、酸化を防ぐ為にも食べ物や習慣を見直すのも大切です。

Q&A

湯シャンをする時に気になる疑問を紹介しています。

べたつきが気になる時は?

洗浄力の低いもので一度軽くシャンプーするか、朝と夜の2回湯シャンしましょう。
3日に1回、1週間に1回シャンプー等で調節するのもオススメです。

ブラシの手入れはどうしたらいい?

基本はブラシごとの説明に従ってください。個人的には使うたびに手とお湯で洗ったり、シャンプーで皮脂をとるようにしています。シャンプーを使う時は残らないようにしっかりと流しましょう。気になる方は半年から1年で買い替えましょう。

スタイリング剤をつけた時の洗い方は?

軽くシャンプーするか、頭皮につかないように髪だけを洗いましょう。

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  • この記事を書いた人

松本タクヤ

ヘアスタイルにおいて時短とラクさを追求する現役美容師です。カット大好きの健康オタク。

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