美容室選びに困っている方も多いと思います。
お気に入りの美容室を見つけるというのはとても難しいですよね。
ずっとお願いしていた美容師さんがやめてしまった・・・
引っ越してからどこに行けばいいか分からない。
美容室の閉店、美容師さんの退職、引っ越し・・・そもそも気に入ったところがない。
美容室を探さないといけなくなる理由はたくさんあります。
それなのに美容室は、病院やスポーツジムよりも選ぶのが難しいといえます。
料金やアクセスだけでなく、技術的なことや居心地の良さ、コミュニケーション面も滞在時間が長い分相性がとても重要になってきます。
どこかで引っかかってしまうと、行きたくなくなってしまいますよね
せっかく良い気持ちになれる場所なので、納得がいく美容室選びをしたいところ。
「良い美容室」というのは人それぞれです。
ただ、あまりにも数が多い美容室から絞っていく必要があるので、この記事ではどんな美容室があるのかを方法ごとにどう比較して絞っていくかを、規模・業態ごとに強みや特徴とおすすめの人を、5つのサロンで働き、美容室巡りも大好きな現役美容師が解説しています。
この記事を読むことで美容室選びが楽になります。ぜひ参考にして素敵な美容室を探してください!
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【美容室の探し方】媒体ごとの特徴
予約サイト
美容室探しに特化したWebサイト。利用者数が多く、一般的な探し方。
メリット
サイトはいくつかありますが、美容室の掲載数が非常に多く、条件での検索や比較もしやすいです。
メニューやアクセスの提示が概ね統一してあるので予約がスムーズにとれることや、ポイントとクーポンでお得に利用できるのもメリットです。
口コミ機能では、お客様の声が多く掲載されており、評価をもとに美容室を選ぶことも出来ます。
料金や地域などの条件が決まっている場合、すぐに予約が取りたい場合におすすめです。
デメリット
口コミに関しては、利用者数が多い分気にしすぎると選ぶのが難しいという問題があります。
ネットショッピングなどと同様に、数字として見えるようになっているので重要視されていますが、特に価値観や相性が深く関係しているので気にしすぎない方が良いでしょう。
- 口コミ投稿で、特典がもらえる美容室もある
- 実際の施術や応対とは違う否定的な内容で投稿されるケースがある
- 良い口コミをあげてもらい評価を上げられる
といった理由もあり、信用度がそこまで高いとは言えません。
稀にある、参考になるケースとしては
- 特定の美容師さんへの悪い口コミが多い
- 一つの問題に対しての口コミが多い場合(例:待たされた、予定より遅くなった、忙しそうで・・・等=スムーズではない)
がありますが、基本的には気になればたくさんの口コミに目を通して、全体の雰囲気を掴む程度にするのがおすすめです。
どうしても悪い口コミは目立ちやすいので、あくまで参考程度に留めましょう。
紹介
知り合いや家族、担当美容師さんからの紹介。
メリット
紹介はすでに知っている人からのおすすめなので、信用度は高いです。
気になるところも詳しく聞くことが出来る上、仕上がりも実物を見られるというのはかなり安心できますね。
また、今までの担当美容師さんから紹介してもらえることもあります。仲の良い人や美容師間で有名な人だと、技術面では安心して任せられるので、美容師さんの退職やご自身の引っ越しの際は聞いてみるのもおすすめです。
紹介割引がある美容室もあるのでお得に利用できたり、共通の話題(紹介者)もあるので会話のきっかけになったり、といったメリットもあります。美容師目線としては紹介は特に気合も入るので、満足度も高い傾向にあると言えます。
予約には電話やWebサイトなどを経由しますが、失敗したくない方には一番おすすめです。
デメリット
紹介はデメリットが少ないですが、強いて挙げると紹介者との関係性に影響が出るということです。
一度行くと、他の美容室に行きづらかったり、美容師さんを経由した情報に気を使ったりといった問題です。
気に入らなかった場合の紹介者との関係性も考慮しておくと、トラブルが回避できます。
SNS
InstagramやツイッターなどのSNS。
メリット
スタイル写真を挙げている美容師さんを探すのに一番おすすめな方法がSNSを使うことです。
予約サイトよりも多くのスタイルを一気に見られるので、好きな系統の写真を挙げているアカウントを見つけられるでしょう。
SNSの写真は下記のような傾向から日常のスタイルを見ることができます。
- 予約サイトは撮影モデルさんをスタジオで撮影
- SNSはお客様を店内(外)で撮影
好みがはっきり決まっている時、一つの技術に特化した美容師さんを探す時におすすめです。
予約サイトで探す場合も検討をつけてから、SNSで検索して写真をみると雰囲気がより掴めるので安心できます。
すぐに連絡を取ることが出来ることもメリットです。
予約サイトでは、電話や予約確定後の確認になってしまいますが、SNSでは予約前にメッセージ機能を利用することで、相談の内容も整理しやすく、画像を使った説明も出来ます。施術内容に不安がある場合は事前に確認しておきましょう。
デメリット
写真の加工に関してはSNS方が強いことが多く、特にカラーに関しては光加減と加工で再現が難しいケースもかなり多いです。
髪質の影響も大きいので、カウンセリングではあくまで理想として相談しましょう。
予約に関しては、予約サイトに促す美容師さんと、直接SNSでやり取りする美容師さんがいます。
予約サイトがない場合はメニューや料金が分かりにくい場合があることと地域で検索するのが難しいというのがデメリットと言えます。
【美容室の選び方】規模・業態ごとの特徴
美容室を選ぶ方法として、規模や業態を元にすることも可能です。
予約サイトでいくつか気になった美容室をこの方法で更に絞ることにも利用できます。
明確な定義はないので、ここでは大きく4つの規模・業態に分け、求めるポイントごとに、それぞれの美容室がどんな傾向にあるのか挙げていきます。
- 大手(老舗)サロン・・・雑誌やテレビなどのメディア露出も多く、比較的スタッフ数や店舗も多い。スタッフが社員として働いている比率が高い。
- 低価格帯サロン・・・リーズナブルが売りで、店舗数も多い。業務委託契約のスタッフが多い。(ここでは1000円カット等は含んでおりません)
- フリーランスサロン・・・個人で場所を借りている。完全マンツーマン。
- 個人(小規模)経営サロン・・・個人で店舗を持っている。オーナー兼スタイリスト。スタッフ数も少ない。
注意
最終的にはそれぞれの店舗と美容師さんによりますので、あくまで傾向です。
大手(老舗)サロン
受け継がれた安定感のある技術と、和やかな空間を求めている方におすすめ。
【求めるポイント①】技術
有名で、歴史のあるサロンほど教育のマニュアルがしっかりとしている傾向にあります。
マニュアルに忠実であるほど、トレンドや一つの技術に特化したものよりもベーシックな技術の水準が高いと言えます。
総合的な技術力があり、世代ごとに対応できるの長く通うことにも適しています。
同じマニュアルで育ったスタイリストがいるので、担当者の引継ぎもスムーズです。
【求めるポイント②】居心地
常連の方も多く、美容師さんとお客様の距離は近いです。
技術はもちろん、会話にも重点を置いているのでにぎやかな傾向にあります。
美容師さん同士の距離も近く、新卒採用も多いのでアシスタントの存在感も大きいです。
アシスタントも顔見知りだと、スタイリストになった時には安心して任せられるので、引継ぎには大きなメリットがあります。
規模が大きいほど、融通は効きづらい部分はあります。
【求めるポイント③】価格
価格は高い部類に入ります。
サービスの質をキープする必要があるので、低価格サロンほど下げることが出来ません。
新規料金やクーポンを設定し、初めは安く利用できることも多いです。
薬剤の質や豊富さ、シャンプー後のマッサージ、ドリンクサービス等が充実している傾向にあるので仕上がり以外にも楽しみを感じやすいと言えます。
【求めるポイント④】スピード
アシスタントが多いサロンでは、スタイリストが同時に複数のお客様を担当します。
忙しさに慣れているので、手際良く施術を行いますが、タイミング次第では待ち時間が出る可能性が最も高いと考えられます。
空いている時間帯や曜日を確認しておくのが、かなり有効です。
低価格帯サロン
スピーディーに低価格が理想、美容師さんとの距離はそんなに近くなくて良い方におすすめ。
【求めるポイント①】技術
業務委託契約のスタッフが多いサロンは、美容師さんの技術の差が一番大きいです。
マニュアルがないところも多いので基礎から違うことも多く、一定の水準が保たれていない場合もあります。
新卒のスタッフが少ない傾向にあり、他のサロンで経験を積んだベテランは多いですが、担当によって大きな違いがあると考えておく必要があります。
一つの技術に特化した美容師さんが在籍していることも、大手(老舗)サロンに比べると多いです。
【求めるポイント②】居心地
単価が低い分、回転率を上げています。
お客様の人数は多いので、にぎやかな印象です。
ただ、スタッフ人数や時間帯によって幅はかなりあるので、気になった場合は雰囲気を除いてみるのも良いですね。
業務委託契約で働いている場合は、集団での動きが少ないので美容師さん同士の距離感は大手(老舗)サロンより感じます。
アシスタントがいない店舗も多く、他のスタイリストが手伝う場面もあるので、積極的に仲良くなるというのは少ないかもしれません。
淡々と技術を提供する美容師さんも多く、大手(老舗)サロンほど会話を重視していない傾向にあります。
回転率が求められるので、急かされるように感じたり、会話が短くなることもあるでしょう。
【求めるポイント③】価格
価格は名前の通り最も低価格です。
コストを出来るだけ抑えつつ、営業時間を長くしたり、回転率を上げることで利益を出しているので低価格でサービスを提供できます。
その分、時間やコストがかかるサービスは少なくシンプルな流れになります。
元々低価格ですので、2回目以降も値段の差が少ないところも多いです。
【求めるポイント④】スピード
低単価のサロンは回転率が求められるので、スピード感はもっとも感じられるでしょう。
ただ、予約のバランスによっては忙しすぎるケースもあるので、その場合は待ち時間がかなり出てしまうこともあります。
アシスタントがおらずマンツーマンに近い形態だと、その心配が少ないので確認しておきましょう。
フリーランスサロン
こだわりの技術がある、担当の美容師さん以外と接するのが好きではない方におすすめ。
【求めるポイント①】技術
個人で集客もしているフリーランスサロンは集客の要にもなる、一つの技術に特化した美容師さんが最も多いと言えます。
水準を上げる必要がないので、得意な技術を伸ばしている為、設備も含めて対応できない施術もあります。
【求めるポイント②】居心地
マンツーマンで行うので、もっとも自分と美容師さんのペース次第です。
美容師さんとの相性が重要になります。
フリーランスの美容師さんがシェアしている場所では半個室の空間も多いので、他の人と関わることが少ないので最も落ち着きは確保できるでしょう。
【求めるポイント③】価格
価格には最も幅があると言えます。
マンツーマンだと、人数の制限や集客の費用から単価をあまり下げられません。
顧客が少ない美容師さんや、賃料が安い場所であれば、比較的安くで利用できます。
サービスに関しても美容師さんの好みが強く出る場合が多いので、幅はありますが融通が利きやすいのもメリットですね。
【求めるポイント④】スピード
ある程度のキャリアと、得意な技術に絞っていることからスピード感は安定しているでしょう。施術ごとに時間も自由に決めているのであれば、じっくりと施術してもらうことも可能と言えます。
個人(小規模)経営サロン
長く通いたい、安定した技術を求めている方におすすめ。
【求めるポイント①】技術
オーナーが担当であれば、キャリアに伴って技術の水準は高いと言えます。
ほかのスタイリストの場合も少人数であれば、指導が行われていると考えられるので、水準は高いでしょう。
オーナーから、他のスタッフに担当を引き継いだ時も安心して任せられます。
オーナーは大手サロンで経験を積んだ方も多く、ベーシックで幅広い技術に対応できる傾向にあります。
【求めるポイント②】居心地
大手(老舗)サロンスタッフ以上に距離は近い傾向にあります。
その点、他の常連の方の影響も大きいので、やり取りなどが耳に入ることも多く、居心地が良くないと感じてしまうこともあるかもしれません。
情報の浸透や共有もスムーズなので、希望を伝えた時も融通は効きやすいです。
【求めるポイント③】価格
フリーランスサロン同様幅はありますが、固定費が多くかかるので、リーズナブルとは言えません。
今回挙げた4つの美容室の中では、サービスも独自性が最も高いので、好みが分かれるところです。
【求めるポイント④】スピード
規模が大きくない分、待ち時間がそこまで出ることはありません。
他のお客様との距離が近い分、イレギュラーな待ち時間等は考えられますが、キャリアもあるのでスピーディーに終わるでしょう。