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ドライヤーの効果的な乾かし方による3つのメリットを解説【時短&思い通り】

2023年2月8日

ドライヤー

美容師さんに乾かすように言われたけど、実際どれくらい乾かすか分からない!

結局ストレートアイロンを使うから、ある程度乾かすためには使っているけど面倒・・・

という方は損をしているかもしれません!

ドライヤーは「髪の性質」をしっかりと理解し、効果的に使うことで大きなメリットを得られます。

この記事は、4,000人以上のお客様を担当してきた美容師が「できる限りドライヤーだけでスタイリングが終わることがベスト」と考えていている中で得た知識と経験をもとに、ドライヤーの効果的な使い方を髪の性質を踏まえて解説しています。

  • 「そもそも自然乾燥じゃダメなの?」
  • 「乾かすだけでしょ」
  • 「髪が思い通りにならない」
  • 「もっと髪をきれいにしたい」

という方は必見です。

ぜひ今日から実践して、ドライヤーの凄さを体感してください!

【ドライヤーの乾かし方】3つのメリットとは

3つのメリット

ドライヤーを効果的に使うことで、得られるメリットは3つです。

  • スタイリングがラクになる
  • 頭皮の環境を整えられる
  • 髪をキレイにできる

ドライヤーは、ただ髪を乾かすだけの道具ではありません。「頭皮を乾かす」「温風で熱を与える」「冷風で冷やす」「髪を伸ばす」などに使うことができます。

髪も見た目や質感など大きな個人差があるのは、体と同じです。そこに生活環境や美容室での施術が加わると、1つの方法が全員にとってベストと一概に言い切ることはできません。

ただ髪の性質を理解して、普段のケアを見直すことができれば大きな変化を感じられますのでそれぞれについて解説します。

【ドライヤーのメリット①】スタイリングがラクになる

外はね

スタイリングは、髪を乾かすことから始まります

乾かいたあとにアイロンでスタイリングでどれだけ良い感じにしようとしても、乾かし方が上手くいっていなければスタイルは決まりません

  • ボリュームが出ず、ペタンとなる
  • 思った方向に流れない
  • 広がる

これらの問題の原因は、スタイリングの土台である乾かし方にあります。

ここで重要なのは「濡れている→乾く」「熱がある→冷める」といった状態の変化がある時に形が固定される髪の性質です。

悪い例と良い例を解説していきます。

悪い例

自分でドライヤーを使う時は、上方向から風をあてることが多いのではないでしょうか。

その際、下に向かって風をあてていることになります。

上から風をあてる

この場合上から髪が押されることで、根元が潰れてしまいます

これが根元にボリュームが出ない原因です。

外にはねる髪の毛

そして、根元が潰されるほど毛先は外側に流れてしまいます。

また、根元と毛先の向きが反対になる流れは髪が短いほど感じやすいです。

元々外にハネやすい人は根元が寝て生えていることが多く、長くなるほどハネは緩くなってきます

外ハネのスタイルはこれでいいという場合もありますが、根本がふんわりとしていれば自然なボリュームが出て、毛先をハネさせることができるため、頭の形もキレイにみえることからバランスが良くなります

ちなみに、前髪を流す方向と逆に乾かすのを美容師さんがすすめているのは、この原理が理由です。

良い例

逆に下方向からドライヤーの風をあてた場合はどうなるでしょうか。

以下のように、上に向かって風があたっていることになります。

下から風をあてる

根元が持ち上げられています。この状態で固定されると、ふんわりとボリュームが出ます

内に入る髪

根元が立ち上がることで、毛先は内にかえってきやすくなっています。
こちらも根元と毛先が反対に向かっています

  • 広がりやすい
  • ボリュームが出過ぎている

という方は、ここから手も使って抑えていきましょう。
根元がしっかりと乾いてボリュームがでていれば、中間・毛先を上から抑えて乾かしても問題ありません

ボリュームを気にするあまり、根元から抑え込むとバランスが悪くなったり、ハネる原因になったりします。

ボリュームを出すよりもボリュームをなくす方が簡単です。

絶対に必要ないという場所、髪質でない限りは根元は下から乾かすことがおすすめです。

おすすめの方法

根元を起こすことが目的なので、もう片方の手で髪を根元から上に持ち上げるのが効果的です。

ドライヤーの風だけではいろんな方向に流れてしまいやすいので、手で支えてあげると根元を起こした部分に風があたりやすいです。

下を向く方法もあります。下を向いて乾かすと自然と髪が立ち上がるので、根元を持ち上げるように風があたります。

【ドライヤーのメリット②】頭皮の環境を整えられる

頭皮は皮脂の分泌がTゾーンの2倍ほどもあり、皮脂をエサにしている雑菌が繁殖しやすいです。

加えて、髪によって熱がこもりやすく湿度も高いのでさらに雑菌の繁殖がすすみやすい環境になっています。

雑菌の繁殖はかゆみやニオイの原因です。

皮脂のコントロールやシャンプーの見直しも重要ですが、ここではドライヤーにまつわる雑菌の繁殖の防ぎ方を解説します。

湯シャンと皮脂のコントロール、頭皮のニオイはこちらも参考にしてください↓

湯シャン
湯シャンのやり方と注意点!美容師的にはアリ?ナシ?

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悪い例

頭皮の雑菌

雑菌は高温多湿を好みます。お風呂から上がった時の頭皮は水気とお湯で体温が上がった頭皮の熱を髪が包んでいる状態です。

  • そのまま長時間放置したり
  • タオルで更に包んでしまったり
  • そのまま寝てしまったり

という状況はどんどん雑菌が繁殖してしまいます。

もちろんお風呂で余分な皮脂を落とすことは出来ていますが、雑菌にとって都合の良い高温多湿の状態を長時間続けるのは良くありません。

良い例

雑菌の繁殖を防ぐには出来るだけ早く、温度と湿度を下げなければなりません。

しっかりとタオルを頭皮に当て水気を出来るだけ取りましょう。ドライヤーの時短にも繋がります。そして、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。

頭皮が湿っていては良くないので、頭皮も乾かします。ベリーショートの場合など30分ほどで乾ききる場合はもともと温度、湿度が下がりやすいのでドライヤーを使わなくても問題ないといえますが、乾かす習慣をつけておくことがおすすめです。

おすすめの方法

すぐに乾かすのはどうしても難しいという方もいらっしゃると思います。そんな方に2つの方法を紹介するので、どちらかだけでも取り入れてみてください。

  • お風呂から出る時に、冷水を頭にかける
  • お風呂から出たら頭皮だけドライヤーで乾かす(もしくは冷風を当てる)

まず頭皮の温度をしっかり下げることが大切です。

お風呂のあとは通気性を高めることと温度、湿度を下げることを意識して行動してください。

【ドライヤーのメリット③】髪をキレイにできる

艶が手に入るドライヤー

3つ目のメリットには、2つの髪の性質が関わっています。

1つは、濡れているとダメージを受けやすいということです。濡れている状態は、壁となる髪の表面(キューティクル)が開いていており、中に刺激が届きやすく、栄養が流れ出やすくなってしまいます。

もう1つは【効果的にドライヤーを使うメリット①】スタイリングがラクになるの項目にもあった通り、濡れている時乾く時熱がある時冷める時に形がつくというものです。これを利用すると、ベストな形で固定できるので髪のまとまりやツヤを出すことができます。

これらの性質を踏まえて、やってしまいがちな悪い例とクセやまとまり、ツヤをコントロールできる良い例を解説します。

悪い例

まず基本的に自然乾燥は、ドライヤーを使うよりも乾くのに時間がかかります。

濡れて乱れた状態のまま形がついてしまうのは、元々のクセやうねりが出る原因です。

注意したいのはドライヤーを使っていても、乾ききっていないと自然乾燥に近い状態になってしまうということです。

乾いたかな?という状態は乾ききっていません

良い例

引っ張っている髪

ドライヤーはアイロンに比べると熱のダメージの心配もほとんどないので、熱くない程度の距離でしっかりと乾かしましょう。

湿り気を感じないことが目安です。「熱をしっかりと当てて乾かす」という作業がツヤを出す上で、とても重要です。

また、乾かしきる時はキューティクルを閉じるために上から風をあてます

さらにもうひと手間加えることで、よりツヤとまとまりを出すことができるのがブローです。ドライヤーの風に加えて引っ張る力を使うことで髪をピンと張った状態で形をつける技術です。

ブローというと美容師さんがやっているイメージがあり、自分では難しく感じてしまうかもしれませんが簡単に手だけでもできます

ドライヤーとブラシでのばす

美容師さんがやりがちな分かりやすいブローはブラシで髪を引っ張ることでさらに伸ばす力を強めています。ここでのブラシの代わりになるのがもう片方の手です。

指で髪をはさんで、ドライヤーの風に合わせて引っ張るだけです。

このピンと張った状態で乾き、熱が冷めるとそのまま形が固定されるので、よりツヤとまとまりが出ます。

ドライヤーと手でのばす

ブラシを使う方が髪に力がかかりやすいので、癖が強い方はここでできる範囲にブラシを使ってブローしましょう。

乾ききる前にいかに伸ばせるか」が、後のストレートアイロンの時間を減らすことや低い温度でも仕上げられることにつながります

おすすめの方法

どの項目でも「できるだけ早くしっかりと乾かす」というのがベストではありますが、どうしても乾かすのが苦手・・・という方のためにおすすめの方法があります。

それは、乾き具合を「8割自然乾燥、2割ドライヤー」にする方法です。

ドライヤーで一気に完全に乾かすことができない場合、肝心な乾き切るタイミングが自然乾燥で終わってしまいます。せっかく時間と労力をかけたのに癖がもどる濡れていてダメージを受けやすいという状態になってしまいますので「最初からさいごまで乾かしきれない」という方にはさいごにドライヤーを使うことをおすすめします。

まとめ|髪と頭皮を理解することが大切

ドライヤーを効果的に使うことで得られるメリットを3つ挙げて解説しました。

髪と頭皮への理解が深まると、スタイリングがラクになり、トラブルも防ぐことが可能です。

さいごに、今回お伝えしたもっとも効果的なドライヤーの使い方をまとめておきます。

  1. 頭皮の温度を、冷水か冷風で熱を下げる(頭皮の環境を整えられる)
  2. 根元は下から起こして乾かす(スタイリングがラクになる)
  3. 中間・毛先は上から引っ張って乾かす(髪をキレイにできる)
  4. できるだけ早くしっかりと乾かしきる(スタイリングがラクになる&髪をキレイにできる)
根元は下から、毛先は上から乾かす

おすすめは上の方法ですが・・・

3つのメリットを受けながら、ラクさを優先して自然乾燥をはさむと以下のようになります。

  1. 頭皮の温度を、冷水か冷風で下げる(頭皮の環境を整えられる)
  2. 自然乾燥
  3. 根元を下から起こして乾かす(スタイリングがラクになる) ※乾き切る前におこなう
  4. 自然乾燥
  5. 最後に中間・毛先を上から引っ張りながら乾かす(髪をキレイにできる) ※乾き切る前におこなう

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  • この記事を書いた人

松本タクヤ

ヘアスタイルにおいて時短とラクさを追求する現役美容師です。カット大好きの健康オタク。

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