美容室ではいつもきれいに仕上がってるのに自分では上手く再現できない・・・ということはありませんか?
美容師がさらっといい感じにスタイリングしていても、
今日だけなんだろうなぁ
うまくいかない・・・
こう感じてしまった経験がある方にいつものスタイリングで見直して頂きたいポイントを4,000名以上のお客様を担当させていただいている現役美容師が解説します!
普段やってしまいがちな方法と合わせてお伝えしていきますので、いつものやり方を思い出しながら読んで頂ければ嬉しいです。
この記事を読んで実践することで、美容師のスタリングの基礎が身に付きます。ぜひ参考にして美容室の仕上がりを再現してください!
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【美容室の仕上がりポイント1】髪を乾かす時
スタイリングは髪を乾かすところから始まります。
パカっと割れていたり、ペタンとトップが潰れてしまっていたりしては、せっかくのブローや巻きも台無しです。髪の根元を自然にふんわりと乾かすことが、スタリングをバッチリと決めるための土台であり、最も大切なポイントです。
扱いやすさや仕上がりに大きく影響するので、シャワーや霧吹きを使って、しっかり頭皮から濡らして寝癖をリセットしましょう。
それでは、タオルドライとドライヤーを使ったドライに分けて解説していきます。
タオルドライ
まずはタオルドライです。
ドライヤーを面倒に感じている人も多いと思いますが、じつはタオルでしっかりと水気をとっておくことが一番の時短になります。
手で握っても水が滴り落ちない程度まで水気を取ってから、ドライヤーを使っていきましょう。
水は下に落ちてくるので、根元→毛先の順番で水分をとります。
髪が濡れている時は表面のキューティクルがひらいて、ダメージを受けやすいので毛先をゴシゴシ擦るのはNGです。
出来るだけ優しく、水分を吸い取るように拭いてあげましょう。
注意
頭皮が濡れていると雑菌が繁殖しやすいので、タオルドライが終わればすぐにドライヤーで乾かすようにしましょう。
ドライヤーの使い方
次はドライヤーを使った髪の乾かし方です。
ドライヤーで上手く乾かすことが出来れば、基本的なスタイリングもほとんど上手くいきます。
土台になる部分なので、最も完成度を左右するポイントです。しっかり見直していきましょう。
ここではふんわりとしたボリュームを出し、髪を扱いやすくするための土台作りに必要な2つのポイントをご紹介します。
1.髪の毛の向きを整える
髪の毛は棒状になっているので、前後がなく、いろんな方向を向いたり、曲がったりします。
自然に乾かした場合、生え癖通りに髪は流れていきます。
割れやすい、ハネやすいといった悩みの原因の多くは生え癖です。
そのため濡れた状態から、どれだけ生え癖による毛流れを打ち消しながら、真っすぐに落ちる状態を作ることができるかが一番のポイントです。
まずはタオルドライの時にもあったように根元から水分は落ちてきますので、根元から乾かしていきます。
やってしまいがちな方法としてドライヤーを使う時、多くの方は上から抑えるように乾かしているのではないでしょうか。
これはハネる原因になってしまいます。
上方向から風が当たると根元が頭皮に押し当てられることになります。
すると、ふんわり感はなくなり、毛先も内に入りづらくなります。ここでふんわりと自然な内巻きからは遠ざかってしまいます。
収めようと上から抑え込もうとすることで、逆にハネてしまったり、ボリュームがなくなってしまっています。
前述したとおり、髪をうまくコントロールするには、生え癖に逆らってドライヤーの風を当てることが、一番大切です。
しかし「自分の髪がどう生えているのか分からない・・・」そんな方がほとんどだと思います。
そこでオススメの乾かし方は、下から風を当てる方法です。
厳密にいうと、場所ごとに違う生え方を知るのが一番大切なのですが、まずは重力に逆らって、根元を立ち上げようという方法です。
根元が立ち上がると長さのある毛は、弧を描いて内に流れつつ下に落ちてきます。
この根元を反対側に流すという方法は前髪の乾かし方でも使うことが出来ます。
さらに可能であればドライヤーを動かして風があたる方向を変えながら根元を立ち上げてみましょう。
よりフラットな状態が作れるので、生え癖も抑えやすくなります。
根元がしっかりと乾いていれば、つぶれにくいので上から乾かしても問題はありません
ここで膨らみが気になるところは少し抑えるのもおすすめです。
2.しっかりと乾かす
髪は濡れていると、うねりやボリューム不足の原因になります。
乾燥しすぎはダメージの元ですが、乾ききっていないとスタイリングが上手くいきません。
美容師さんの間では「お客様の言う【乾いた】はまだ乾いていない」と言われています。
明らかにぱさつくのは良くないですが、乾いたかな?と疑問が残るうちは、もう少し乾かしましょう。
生え癖を修正しながらボリュームをだし、全体をしっかりと乾かすことでうねりも抑えましょう。
ここまでで、ヘアスタイルの土台が出来ました。
【美容室の仕上がりポイント2】スタリングする時
ここからは、さらにツヤと動きを出すために、ブローをしたりカールアイロンを使う方に向けての内容です。
内巻きにする場合のポイントになるところをブローとヘアアイロンに分けて紹介します。
ブロー仕上げ
ヘアアイロンは使わないけれど、もっとツヤを出したい、まとまりを良くしたいという方にはブローがオススメです。
美容室ではブラシを使ってブローしてもらうことがあるかもしれませんが、自分でやるのは中々難しいと思います。
ここではブラシの前段階である手を使ったブローでツヤとまとまりを出す方法をお伝えします。
ドライヤーを使う時、もう片方の手は意識して使っていますか?
じつはこの手を使うことがとても大切なんです。
まず髪には乾く時と冷める時に形が作られるという特性があります。
つまり濡れている時と熱を帯びている時にどういう状態になっているかを意識する必要があります。
ほんの少しの水分や、熱がある状態の時にドライヤーの風だけでなく、手で引っ張ることで、髪の表面が整えられます。これでうねりが収まり、ツヤも出やすくなります。
この段階では、髪の表面のキューティクルを整えるために、上方向から乾かすようにしましょう。
スタイリングのしやすさ、ボリューム、ツヤを得られる方法としては根元は下からしっかりと乾かして立ち上げ、中間毛先は上から乾かすことがドライ~ブローの流れとしてベストです。
もうひと手間!
またドライヤーでしっかりと乾かした後も、熱は少し残っているのでブラシで優しく撫でると、表面の毛を少し落ち着かせることが出来ます。
ドライヤーを当てながらブラシを通していくのは難しいので、手とドライヤー後のブラシを使ってスタイリングの完成度を上げていましょう。
タオルドライ~ドライヤーまでの流れについてもっと詳しく知りたい時はこちらもご覧ください☟
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ドライヤーの効果的な乾かし方による3つのメリットを解説【時短&思い通り】
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カールアイロン仕上げ
カールアイロンでしっかりと内巻きにする場合に重要なのは、中間から緩いカーブをつけていくことです。
毛先のみを巻くスタイリングももちろんありますが、毛先のみのカールだけだと髪が動いたときに、外にハネてしまいやすく無造作な動き雰囲気になります。
中間から熱を入れてツヤを出しながら、ゆったりと毛先にカールさせていくと、動きが抑えられるのでさらに内巻きをキープしやすくなります。
【美容室の仕上がりポイント3】スタイリング剤をつける時
最後にもっとツヤを出したいときや動きや形をキープしたいときに使用するスタイリング剤のポイントです。
スタイルや髪質、スタリング剤の種類によって量やつけ方も変わるので調整が必要ですが、ここでは共通するコツをご紹介します。
ワックスやオイルをつかう
ツヤやまとまりが欲しいときはオイル、動きが欲しいときはワックスやバームなどがおすすめです。
中間から毛先に全体に均等に馴染ませることが理想です。
そのためにまずは、手のひらに伸ばし、体温で溶かしましょう。
しっかりと手に馴染んだスタイリング剤を内側からつけてきます。そうすることで、最初に触った部分に多くついてしまっても気になりにくく、均一に馴染ませやすいです。
この時に、根元付近を上から抑え込んでしまいすぎると、ボリュームがなくなったり、毛先がハネてしまいます。
まずは少量からしっかり溶かして、内側から全体に馴染ませてから少しずつ足すようにしましょう。
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スプレーをつかう
形をキープしたい時にはハードなスプレーが、べたつかずふんわりさせたい時はソフトなタイプを使用しましょう。
ワックスなどと同じようにスプレーも中間から毛先につけます。基本的にはできるだけ均一に馴染むように、髪とスプレーの両方を動かしながらつけるのがオススメです。
まとめ
美容室の仕上げを再現するために以下の手順を試してください。
- スタイリングは乾かし方が土台となるので最も重要、根元を濡らしてからスタート
- ドライヤーは根元を下からふんわりと、中間毛先は上からツヤとまとまりを出すのが大切
- ブロー、カールアイロン、スタイリング剤はコツをつかんで完成度を高めて